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要注意の出版社(倒産した新風舎ほか)

2008年に倒産した新風舎は、出版契約を結んでおきながら本が出版されない、出版されるが1冊も書店に並ばないなど、まさに悪徳商法、倒産すべくして倒産した出版社といえます。現在、同様の行為を行っている出版社はまず無いと思われますが、あまり名前を聞いたことがない、或いはベストセラーを1冊も生み出していないような出版社は要注意です。

新風舎にもベストセラーになったちーちゃんは悠久の向こうがありましたが、こちらは角川書店から再販されるようになっています。ですがこちらの作者日日日(あきら)さんは様々な出版社へ投稿を続けており、高校在学中にいくつもの賞を受賞しています。



読者にとっては「新風舎から出た日日日さんの一冊」であって、「新風舎が発掘したベストセラー」というわけではなかったのです。

こちらの作品は運良くベストセラーになりましたが、新風舎では何度も言うように詐欺まがいの商法でやっていたこともあります。先程も述べたように契約不履行があったり、仮に出版まで漕ぎ着けたとしても、配本力が弱く、事実上同人誌を印刷したのとなんら変わらない事態に陥ることが懸念されるからです。多少価格が安かったとしても、出版の意義から外れてしまっては、後悔されることでしょう。
また、詐欺商法ではないものの、紛らわしい表示で自費出版をすすめる出版社には好感が持てません。例えば英治出版は『ブックファンド』を標榜しており、あたかも出資者が金銭負担をしてくれるようなイメージがありますが、ホームページの解説をよく読むと、出資者は主として著者自身とその協力者とのことで、とどのつまり名前を変えた自費出版であることがわかります。
聞こえばかり良いものに注意せねばならないのは、どんな商品にも当てはまることですが、自費出版においてもまた例外なく該当する事実ということではないでしょうか。
このように、トラブル続きの自費出版業界の中で、誠実に事業を続けてきた文芸社は自費出版業界内での地位を確立しました。
他方で、自費出版は商業出版に比べてトラブルが起こりがちだという批判が根強くあります。上で述べた新風舎のような例が原因になっています。
新風舎の他に碧天舎という会社もありましたが、こちらも同じように倒産していたりしています。しかし、そのマイナスイメージも文芸社と重ねて語るのは矛先を間違っているかのように思えます。
先程述べた日日日さんの書籍は角川書店からですが、新風舎から出た大多数の自費出版された本は文芸社から新たに発刊されています。ある意味では自費出版の作家を救ったとも言えます。

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