• 自費出版とは
  • 出版業界の実体
  • 努力している自費出版社(文芸社・幻冬舎)
  • 最大手出版社の、自費出版への取り組み
  • 要注意の出版社
  • 総 括

総 括

私は、出版業界の縮小を悲観視していません。「委託制度」によって市場規模以上に膨らんでしまったものが、正常に近づいている、それが現状ではないでしょうか。本の読み手とて馬鹿ではありませんから、陳腐なタイアップ作品の量産にはうんざりしている方も多いでしょう。
この淘汰を経て今後は、本当に情報発信したい著者と、本当に才能のある著者だけが残っていくのではないでしょうか。それを実現するのが自費出版というシステムであり、前者を支えているのが文芸社、後者に焦点を合わせたのが幻冬舎と考えます。特に文芸社は自費出版の最大手として優良なサービスを提供しており、書店流通・著作者保護制度などのサービス、映画化、ドラマ化など実績から判断して、現状は他を選ぶ理由がないと言っていいでしょう。

自費出版の本と編集企画の本を同じブランドで流通させていることからも、著者の才能を平等に扱うという本気の姿勢が伺われ、好感が持てます。
幻冬舎はそもそも角川書店の編集者であった見城徹氏が自らの理想を追求して設立された出版社ですから、独善的な一面を持ちつつも、独自の審美眼を持った出版社としての立ち回りを期待しています。

ただ本を出すだけではなく、出版した本がいかに人の目に触れる機会が増えるかという点が重要になってきます。
倒産した新風舎のようなこともない。別項目で述べたトラブルが多い自費出版社はこのように消えているのが事実で、現在も成長を続けている出版社であるという事実がある点でそのようなことはないでしょう。

文芸社の配本力は決定的な差を生みます。事実、ベストセラーを記録しているリアル鬼ごっこ(著:山田悠介)や心霊探偵八雲(著:神永学)など、先程述べたように、映画化、ドラマ化された作品もあります。
上記のように、文芸社の自費出版本からは多くのミリオンセラーが生まれており、著者の文才と出版社の配本力さえあれば、自費出版であるかどうかに関わらずヒットのチャンスが与えられると言い切れるでしょう。
活躍している作家の中にも、自費出版からスタートし、現在の地位を確立している方が多く存在しているのです。
自費出版の本と編集企画の本を同じブランドで流通させていることからも、著者の才能を平等に扱うという本気の姿勢が伺われ、好感が持てる。
時代の流れに即した新たな出版社が登場する可能性も、大いにあります。その時にはまた、このサイトに追記することといたします。

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